中野製薬さんが以前から使用されていた「さあ、美容室へ。」というコピーから発想を広げ、短いストーリーを書き上げました。
リブランディングに際して、今までよりも「美」の創造をより強く意識するという会社の決意を発信するために、
中野製薬さんが力を注ぐ「人をお洒落にすること。」を敢えて必須の行為ではないと冷静に捉え、「それでもなお私達はあなたを輝かせたい。」という構成にすることで、「誰でもない、私たちがやる。」という中野製薬さんが内に持つ熱い想いを体現するコピーとなりました。
映像には「人を輝かせる」ことを象徴する抽象的なカットを軸として、中野製薬特設WEBサイト「ナカノノナカ」(現在は残念ながら公開終了しており
ます)の内容から、「一つの製品が出来るまでに数百もの試作がされていること」を「木と根」で表すなど、抽象化したメッセージを盛り込んでいます。
製薬イメージのカットはトレーサビリティ(過去3年間に販売した製品や原料を保管し、有事の際にはいつでも原因をトレースできるようにしていること)の比喩です。
私達は、ブランディングは印象をコントロールすることだと思っています。
映像においてはひとつひとつのカットは抽象的ながら、全体を通して見たときに中野製薬さんの想いが伝わるような動画を目指しました。
ブランディングムービーは、中野製薬様が掲げる3つのコンセプト:
「SENSE」…「提案力」に関わるトレンドや完成を磨くためのアクション。
→ センスのある営業、センスのある商品、各社員さまが自分に投資しながらセンスを身につけることにより、センスがあると評価される提案を目指す。
「DESIGN」… お客様のファン化につなげるために必要なテクニックを磨くアクション。
→ 商品パッケージや販促物、セールスのデザイン、すべての分野でデザインをつくりあげる。
「TRUST」… チャレンジの上で得られる新たな信頼。
→ センスやデザインを磨いて新しいことにチャレンジし、新たなトラストの構築につなげていきたい。
を軸とし、また創業61年目を迎える中野製薬さんがこれを「第三の創業※」と捉えていることをきっかけに、これからの中野製薬の未来を期待させるイメージとすることを重視しました。医薬品を作るわけではないのにも関わらず、社名に【製薬】を入れているという品質に対する想いも訴求したいため、開発・工場シーンも映像に反映しています。
さらに中野孝哉現社長の「Made in Kyoto」への想いを反映するために、京都での撮影も敢行しました。
※第二の創業は中野耕太郎前社長(現会長)が会社を活性化させ、大きく成長させたこと
コンセプトブック、広告、ムービー、全てのトーンを統一することにより、中野製薬様の新しいコンセプト「日々 美を ともに」を生み出すことが出来、より強く「美」の「共創」を目指す企業としてのブランディングに貢献できたことを大変嬉しく思っています。

Image Director / Photographer : shuntaro
Movie Director : Tomonao Sakurayashiki
Cinematographer : Daisuke Abe
Editor : Shuma
Retoucher:Akko Noguchi
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